
新興住宅地の角地に立つ、一件の木の家。「目印になるみたい。」とおっしゃるように、ひときわ目立つ。
外から見ても決して大きな家ではないS邸。
30坪代の家に家族5人で暮らし。小学校3年、1年、4歳の子供たち。
「子供は2人の予定だったので、今後は正直狭くなるかな・・」と笑って本音を聞かせてくれた。

この家のシンボルが、デッキの前の大きなヤマボウシの木。
「新築のとき、庭までは手が回らなかったけど、これだけは植えたんです」という木。
すごく大きくなったそうだ。鳥が何匹もやってくる。見ていて飽きない。
また、夏の日差しを遮えぎってくれる役目もあってか、「冬が暖かいというより、夏が涼しい家です。エアコンもいらないぐらい!」とのこと。

そんな土壁と木でできた家(ちなみに玄関の土間も土!)。
木の家は傷や汚れが目立つし、手入れが面倒だという点を聞いてみた。
Sさん宅の外壁は7年間全く手入れしていないとは思えないほどきれいだ。
きっと風通りや日当たりを考えられた設計と施工のおかげだろう。
室内の傷が付きやすい床板や壁などは、それを“味”と捉えられるかの感覚があれば、世界で一つの温かさを感じるものとなる。
Sさんにとっては、傷や汚れは“我が家”のしるしなのかもしれない。
こんな木の家を建てたSさん。
「弟や鈴木さんたちが、大変そうだけど、自分の好きな仕事に熱中している姿を見て、
今のままじゃいけないと思ったんですよ!」と、家ができてすぐ、勤めていた会社を辞めた。
「サラリーマンをしていたころは、愚痴が多かったな~。
そして毎日、嫌々会社に行っていた(笑)。」という横で、「そうね、今の方が明るいね!」と奥様。
で、でも・・、ローンが始まるわけだし、二人目のお子様も生まれるわけだし・・・と、
奥様に反対しなかったのかと尋ねた。

「そりゃー、びっくりしました!でも、言い出したら聞かないから・・(笑)。」と、二人で目を合わせて笑う。素敵なご夫婦だ。これも、いい家ができた理由の一つに違いない。
結局、仕事を辞めたご主人は、庭が好きだからと、ガーデニングの会社に数年勤め、最近、新しい会社でガーデニング部門を立ち上げ、責任者として忙しい日々を過ごしている。
だが、子供との時間が取れるようになったという。
それは、会社が近くなったためだ。
毎晩、自宅に戻り子供たちと一緒に夕食をとり、会社に戻るという充実した毎日を過ごしている。
そうして、次の予定は木を使った車庫を建てることらしい。
明日桧の鈴木さん、斎木さんとは面識があったので、12月という忙しい時期にみえスマのお施主様インタビューのお一人目としてSさん宅にお邪魔させていただいたわけだが、こんな素敵な話が聞けるとは思ってもいなかった。
家づくりが人生を変えた・・・。
いや、それはきっかけにすぎなかっただけかもしれない。
だが、Sさんの家づくりは、確実に生き方を変え、Sさん家族らしい暮らしを実現させた。
そして、私が一番素敵だと感じたのは、Sさんご夫婦お二人ともが、「この家を、あのときに、自分たちも手伝って、明日桧さんで建てて良かった。」と心から思い、今、この家での生活に十分幸せを感じながら過ごし、これからのことも考えられていることだ。
インタビュー終了後、明日桧の鈴木さんにもお礼を伝えると、
「明日桧の木の家というより、すべてのお施主様が、それぞれの木の家を住みこなしているんだと感じる」と、同じような話をしてくれた。
それぞれの家づくりには、それぞれのご家族の物語がある。今後、この企画を続けていくことが、益々楽しみになった。
そうして、企画のタイトルが決まった。
みえスマ・お施主様インタビュー~木の家に住まうシリーズ~
2009年2月には、2件目の木の家のお施主様にお話をお伺いする予定。また、ワクワクする。
2008/1/10
みえスマ代表・川北睦子
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